経営サポート

街の印刷屋で起こった「経理の事件簿」―その2―

前回のあらすじ。

会計事務所へ呼ばれて、パソコンの棚卸しを再調査してほしいという話がでた。
たいそうなことでもないだろうと思っていた父親とそのせがれが、パソコン関連の再調査を行なったことで、わかったことがある。

 

● まさかの裏切り!!長年勤めてくれた古参社員の不正が発覚!!

 

経理を担当していた部長と部門担当責任者は、目標達成のため架空の受注・売り上げを
行なっており、一部着服したようなことが発覚したのであった。それどころかつい先日、
実行者のひとりには(見かけ上の)業務目標を達成し、部門のトップとして表彰までしていたのだった。

勤務態度はまじめで、部下の信頼もあり有能であった人物であったから、なおさらそのショックは大きかった。目標達成に行き詰まり苦悩するうち、巧妙なつじつまあわせの手口を思いつき、実行方法に知恵をしぼり、印鑑を偽造し偽物の契約書を作成し機器の出荷も行なっていた。約10年間にわたり、経理担当者としての地位を利用して売り上げの一部を帳簿から消していたり、経費を実際よりも多めに計上していたのもわかってしまった。

 

この事態を社内に公表すべきか、しないべきか。
この経理部長や部門長をクビにするべきか、しないべきか。

 

これまで、いっしょになって歯を食いしばりながらも、頑張ってきたと思うと。彼らにも家族がいると思うと、悔しいやら悲しいやら。
なかなか決断がつかない思いで渦巻いていて、夜も眠れない・・・。

 

という内容でした。

 

 

今回の話を整理すると、

① 高齢になってきたので事業を息子へ渡してもいいと思うようになった。
② 経理の全部をわたしてしまうのは、ちょっと嫌というのが本音である。
③ そんな中、経理担当者の不正が発覚し処分に悩んでいる
④ 内部牽制のための体制づくりをしたいが、どうしたらいいかわからない。

 

長年経営をしてきたけれども、ついに息子に社長の席を譲る。ただし、お金の管理だけは、
なんとか死守したいけれども、昨今のIT技術の進歩で、もともと得意ではないパソコンスキルもない。
帳簿づけなんてできれば、やりたくない。といった話は、中小企業の社長様方ならばよくわかると思います。

周囲の書類は電子される年老いた者には、あまりにも今の状況についていけない。また、架空発注やペーパーカンパニーを経由するなどして、従業員が会社から現金を着服する事件が後を絶たないと聞きます。警察庁の統計や犯罪白書などによると、不正に手を染めるのは大半が正社員の管理職。専門家は「誰の会社でも不正を働いている人がいる可能性があるが、発覚することは少ない。内部通報者を守る制度の構築が必要だ」と警告する。

中小企業においては、人手不足の事情もあり、社内に情報をオープンにすることや本人らを即クビにするようなことはできないのが実態のようです。

 

このような事態になる前に対策をしなければならいのは、いうまでもありません。
経費の水増しを行わせないような体制や第3者のチェックのしくみなどが必要不可欠なのです。

 

  • Twitter
  • Facebook

経営サポートサービスについて

テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキスト

経営サポートサービスを
詳しく見る